中国商務部(省)がこのほど発表した最新のデータによると、中国では2023年に新たに設立された外資系企業が前年比39.7%増の5万3766社に上り、実行ベース外資導入額は同8%減の1兆1339億1000万元(1元は約20.6円)となった。商務部国際貿易経済協力研究院外国投資研究所の張菲副所長は、「2023年の中国の外資導入額は依然として高水準が続き、外資の基盤を安定させた」と述べた。
張副所長は、「過去を振り返ると、2020年に中国の外資導入額が初めて1兆元の大台を突破した後、21年と22年の外資導入額は引き続き安定した増加傾向を保った。特に22年は1兆2300億元に達して、過去最高を更新した。23年の外資導入額は減少したものの、なお1兆元の規模を維持し、過去3番目に高い水準になった」とした。
張副所長は、また「企業の状況を見ると、新規設立の外資系企業が大幅に増加した。23年に海外の投資家が中国で投資して新たに設立した外資系企業は、同39.7%増の5万3766社になった。ここから、外資が中国へ向かう流れが弱まっていないこと、多国籍企業が引き続き対中投資を楽観視していることがわかる」と述べた。