量子コンピューター、動力推進ロケット、速度600 km/hで走るリニアモーターカー、8万トンの鍛造プレスなど、安徽省合肥市で開催された世界製造業大会(WMC)2023には、グローバル製造業の多くの代表的成果が集中的に展示された。
9月20日-24日に開催された今大会は「スマートで世界を作り・素晴らしさを創造」をテーマに、展示エリアは約8万平方メートルに上った。会場ではシャープな外観の列車の前に長い行列ができていた。この大型の展示物は、中国が独自に開発した速度600 km/hの高速リニアモーターカーだ。それを製造した中国中車股份有限公司の現場スタッフは取材に対し、「高速リニアは都市圏内の通勤、都市間の大都市圏化、都市圏間の相互接続などを実現するものとして、世界中で注目されている」と述べた。
中国宝武鋼鉄集団有限公司の展示エリアには、円形で厚みのある高速鉄道の車輪からセミの羽のように薄い「手で破れる鉄鋼」まで、さまざまな特殊鋼材がずらりと並び、鋼材製造の粋が集められた。
薄い半導体とスクリーンが、豊かなスマートライフシーンを生み出している。今大会の集積回路・新型ディスプレー展示エリアでは、京東方科技集団股份有限公司の展示ブースに設置された8K高精細・裸眼3Dデバイスの前に大勢の人が集まり、スクリーンが映し出すビール瓶の王冠が跳ね飛び、ビールの飛沫がディスプレイの外に飛んできたような映像を眺めていた。
スタッフは取材に、「これは京東方が独自開発した110インチ裸眼3Dディスプレー端末で、3Dメガネをかけなくても3D視覚効果を体験できる」と説明した。